Glare
久しぶりに感想のコーナー
毎年4月1日はグレアさんの日
ということで今回はクレナイブックより『Glare』シリーズです
1のアッパーバージョンが出るということで応援も含めつつ
念のため18禁作品なのでご注意を
Glare
大手企業のアンケートに答えたところ、
”粗品” として大きな荷物が送られてきた
梱包を開けてみると、箱の中にはきれいな少女がぴったりと入っていた
グレアと名乗るその少女は、
ナノコロナという技術によって造られた人造人間だった
しかし、なぜ彼女が自分の元へ送られてきたのか見当もつかない
彼女自身も、どういう経緯で自分がここに来たのか全くわかっていない
困惑と気まずい雰囲気の中で、
それでも彼女を受け入れることにした主人公は、
ぎくしゃくとしながらも彼女とのコミュニケーションを試みる…
…というのが冒頭の流れ
このゲームは少し特徴的なシステムになっていて、
彼女の発言の中に、何かしら特別なキーワードが含まれていることがある
上の画像の場合、わかりやすくキーワードにかぎかっこがついていますね
というわけで、キーワード『グレア』を入力します
するとキーワードに対応した会話が始まり、
その会話の中にグレアの反応する新しいキーワードが含まれているかもしれない
含まれていないかもしれない
…と、こんな感じでキーワード探しと入力を繰り返し、
お話を進めていくというシステムになっています
ところがこのシリーズ、
難易度がやたら高いことに定評があり、
シナリオを読んでいる時間よりキーワードを探している時間の方がはるかに長い
というのが基本です
どうしてもキーワード探しが面倒という人は、
自動的に話の進むノベル版も用意されていたりするのですが、
やっぱり自分でキーワードを探して打ち込む方が
グレアさんと会話してる感が楽しめるので、自力でのクリアを推奨したいところです
初代は比較的難易度低いしね…
ストーリーは、主人公とグレアの出会いの物語
性能が低く、知識はほとんどない
家電という設定なのに家事スキルが壊滅的
というかわいいだけが取り柄のグレアさんと少しずつ仲良くなっていくお話です
同時に世界設定も徐々に明かされていき、
次作以降のストーリーにつながるものになっています
Glare2
前作から少し時間の経過したお話
長期休暇に海辺に旅行に来た主人公とグレア
のんびりとバカンスを楽しむ二人
そんなある日の朝、
主人公はグレアが寝言をつぶやいていたことをからかうが、
当のグレアは『家電が寝言をつぶやくなど有り得ない』とムキになって否定する
軽い雑談のつもりだったが、
寝言の内容がどことなく意味深に感じた主人公は、
彼女が見ていた ”夢” の正体を突き止めようと考える…
というわけで、シリーズでも屈指の難易度で阿鼻叫喚のユーザーが多発した二作目
キーワード数はきっかり100もあり、ボリュームも大幅アップ
…なのはいいのだが、キーワードの判定が極悪で、
入力の際には一字一句違わずに入力しなければ反応してくれない
例を挙げると、『地図』ではグレアさんが反応してくれず、
正確に『地元地図』と入力しなければキーワードを受け付けてくれないのだ
さらに本筋とは全く関係のないキーワードも多数含まれており、
必死で探し当てたキーワード会話に新しいキーワードが含まれていないという
”行き止まり” が複雑怪奇な迷路の様相を呈している…
と、難易度には難があるものの、
キーワードが通った時の嬉しさもひとしおで、
また、舞台背景のせいか、どことなく閉鎖的な雰囲気のあるGlareシリーズでも、
今作は明るい雰囲気が漂っていて、グレアさんとのイチャイチャ度は
2が一番高いように感じます
ワードは100全てを答える必要はなく、
寝言の答えを入力すれば本編はクリアとなります
普通にやってれば、50ワード前後でエンディングまでたどり着ける…かな?
ちなみに、ワードを開いていくと
タイトル画面に少しずつグレアの絵が開いていくようになっていて、
上ではあのように書いたものの、
やっぱりワードを埋めて行きたくなるゲーム性がありますね
…まあ、画像見ればお察しの通り、俺はまだ全ワード開けてないんですがね…
本編では唯一全年齢作品のみの発表となっており、
非常に残念18歳未満のユーザーにも安心です
Glare3
旅路から帰途につく船の中
映画を観ていたはずの主人公とグレアは、
いつの間にか眠ってしまっていた
そして目を覚ますと、その景色は一変
気づけば見知らぬ部屋に閉じ込められている
不吉な予感を覚えつつも、二人は力を合わせて脱出をはかる…
やはり前作で『難しすぎる』と突っ込まれたのか、
今回はシステムにかなりの改良が見られます
現在の会話がメインストーリーに沿っている場合、
ウィンドウが青で表示されるようになり、
シナリオが進んだのかどうかが一目瞭然に
また、フローチャート機能も追加されていて、
現在のシナリオの位置が把握しやすくなり、
この画面から過去の会話を再生することもできるようになりました
難易度自体も、2に比べると比較的やさしく感じます
それでもわかりにくいワードが散見されるけど…
今作はシェアウェア作品ということで、
かなり画像が多いんですが、
HシーンのCGかネタバレシーンのカットの二択
ということで、紹介できる画像がほとんどないという
一応エロゲーなので、その辺の解説と感想も書いておきましょう
Hシーンは実質、クリア後に一気に開放されます
CG枚数は差分抜きで40枚強、差分含めて60枚強で、
構図もかなり凝ったものが多く、描くの大変だったと思います
シーン自体はかなり淡白
というのもGlareという作品の仕様上しかたないことで、
プレイヤーの感情移入を助けるために、
主人公は基本的に喋らず、心理描写も可能な限り抑えられている、
そのためベッドシーンを書くのが困難なのだと思われます
ただし、3に関しては主人公の内面描写がなされるシーンがあります
おそらく、作者の人はこれ入れるの相当悩んだんじゃないかと思いますが、
個人的には主人公の葛藤は共感できるものでしたし、
主人公とグレアの関係を描く上でも必須のものだったはずなので、
入れて正解だったのではないでしょうか
エロ目当てなら同サークルの『なのかまち』を買いましょう
こっちは非常にエロいです
というか絵もシナリオもめっちゃ頑張ってんのにぜんぜん売れてなくて悲しい
実際、グレアさんみたいなアンドロイドが世に出る日は来るんですかね…
VR技術とAI技術とロボット工学の発展を心から祈ってます
頑張ってください…マジで頼む…